SemiFinal : Endou Jun'ichi vs Ishino Takuya


決勝ラウンドも2戦目に入り、1戦目を勝ち残ったエンドウとイシノが戦場についた。

「いつもはこんなところにいるぐらい勝ってないんだけどなー」とぼやくイシノだがここまで勝ってきた実力を持っているのは確かだ。

しかし、そこに立ちはだかるのは前週にさかいやで開催されたプロツアー予備予選にて決勝まで残った強豪のエンドウだ。

イシノが操る珍しい形の緑白大変異に対しエンドウが操るジェスカイブラック。

地上をイシノの死霧の猛禽達が押しつぶすかエンドウのカマキリ、火力がライフを奪い取るか。

1ゲーム目。

先手のエンドウも後手のイシノもキープを宣言し、7枚の手札でゲームを始める。

エンドウが溢れかえる岸辺を置くと後手のイシノは森から始まりの木の管理人で先手を取っていく。対するエンドウは、今をときめくヴリンの神童ジェイスを呼び出した。

返すイシノは始まりの木の管理人をアタックさせ、さらに搭載歩行機械と攻め手を途切れさせない。

しかしエンドウも、順調に土地をプレイし、カマキリの乗り手を戦場に送り出し、序盤から互いにパワーカードを繰り出す展開になった。

イシノは自分の2体でアタックから、始まりの木の管理人の能力

を使い、自身を強化させ、さらに追加の新たな始まりの木の管理人を戦線に加えて猛攻を見せる。

エンドウはカマキリの乗りてを攻撃させ、はじける破滅を唱え、相手の始まりの木の管理人を除去し、イシノのライフを11まで削る。さらにジェイスの能力で、手札を整理しつつ、束縛なきテレパスのジェイスに変身させると その能力で始まりの木の管理人のパワーを減らし、イシノの攻めを妨げる。

これに対し、イシノは搭載歩行機械の攻撃でエンドウのライフを12にしするも、エンドウのジェイス、カマキリの乗りてともに対処することが出来ず、死霧の猛禽を召喚しターンを返す。

エンドウはカマキリの乗りてによるアタックでイシノのライフが8まで落ち込む。

エンドウのパートナーたるジェイスは、その能力で、変わらず始まりの木の管理人を抑えこむ。

カマキリの乗り手に対処できないならば、攻めは最大の防御と言わんばかりに、イシノは、ゼンディカーの同盟者ギデオンを呼び込み、これを即座に全体強化の紋章に変換しジェイスを倒しに行くがエンドウのはじける破滅がそれを阻む。

エンドウはさらにダメ押しの竜使いののけ者、搭載歩行機械を場に送り込み、さらに時を超えた探索で追加ののカードを獲得する。

二体目のカマキリの乗り手がエンドウの元に馳せ参じる頃には、イシノは為す術もなく物量に押し潰されたのだった。


イシノ0-1エンドウ

2ゲーム目。

お互いキープから、先手のイシノの手札から鎌豹が飛び出てくるとエンドウ「それは聞いていない(笑」と笑いながらコメントしながらも焦熱の衝動でしっかりこれに対処する。

さらにイシノは先手を取るべく隠れたる龍殺しを通常プレイし戦力を切らさない。さらに3ターン目にイシノは死霧の猛禽を追加するがエンドウは焦熱の衝動に完全無視と立て続けにイシノのクリーチャーを処理しクロックを潰していく。

しかし、イシノは攻め手を緩めず、ゼンディカーの同盟者ギデオンを呼び出すと、同盟者トークンを戦線に加えていく。

エンドウはこれらに対処すべく搭載歩行機械をX=2で呼び出すと、次のターンにはカマキリの乗り手を追加する。イシノはドロモカの命令でエンドウの搭載歩行機械を処理するが、エンドウはカマキリの乗り手と搭載歩行機械の遺した飛行機械トークン達を攻撃に向かわせ、ギデオンを戦線から離脱させた。

しかし、ここでイシノが棲家の防御者を大変異し、墓地からギデオンを回収、即座に戦場にプレイすると、エンドウはどんどん追いこまれてしまう。倒れたギデオンが棲家の防衛者で回収されるを繰り返し、そして、3度目のギデオンが2つ目の紋章をイシノにもたらし、さらにイシノの搭載歩行機械の飛行機械トークンが散らばってしまうと、エンドウのカマキリの乗り手では多勢に無勢でエンドウを守りきることが出来なかった。


イシノ1-1エンドウ

3ゲーム目

先手のエンドウは土地を置きターンを返す。

イシノは森を置いて、鎌豹を召喚する良い滑り出しだ。

エンドウは搭載歩行機械で地上を抑えに行くが、イシノがフェッチランドを使い、鎌豹の上陸能力を2回誘発させ、さらに、ドロモカの命令でエンドウの搭載歩行機械を除去し、無人の荒野を鎌豹が一気に走り抜ける。

エンドウは返しのターンに冷静に鎌豹を焦熱の衝動で処理し、ヴリンの神童ジェイスを呼び込んだ。

イシノは、死霧の猛禽を盤面に送り込むも、次のターンにはジェイスにプレインズウォーカーの灯火に目覚め、その能力が死霧の猛禽のパワーを下げて、これを押さえつける。

しかし、イシノも負けじとゼンディカーの同盟者ギデオンをパートナーに呼び出すと、同盟者トークンを生み出し、戦場では白と青の人気のプレインズウォーカー同士がにらみ合うカタチとなった。

相手の戦力が横に並ぶと辛いエンドウは、仕方なく竜使いののけものを土地が4枚の状態でプレイ。他に盤面を抑えるクリーチャーはいないものの竜使いののけものの能力でドラゴントークンの生成が間に合えばギデオンを対処できる。

果敢な攻めを見せるイシノは変異クリーチャーを戦線に加え、これに対処するしかないエンドウは、ジェイスの犠牲により自分の墓地の焦熱の衝動を唱え、これに対処。エンドウはさらに、新たなヴリンの神童ジェイスを呼び出し、竜使いのけ者のトークン生成までの時間を稼ぐが、イシノは、ギデオン自身を攻撃に向かわせて、エンドウの盤面を削りにかかる。

そしてエンドウは、待望の6枚目の土地をセットし、竜使いののけもの能力でドラゴンを一体呼び出すことに成功する。

しかし、エンドウ、ここで痛恨のプレイミスをしてしまう。次のターンに誘発するはずの竜使いののけものの能力を忘れてゲームを進行させてしまう。ジャッジを呼んで話し合うも結論は誘発忘れで、竜使いののけものからドラゴントークンは出ず。

さらにイシノは、エンドウの頼みの綱の竜使いののけものに、棲家の防御者を大変異し回収した、ドロモカの命令で対処する。

本来なら2体目のドラゴンが出てるはずの戦場では

ギデオン、死霧の猛禽、棲家の防御者と地上を襲い掛かるイシノの軍勢を前に、エンドウのドラゴンが孤軍奮闘するも援軍無く、エンドウはイシノの軍勢に屈してしまった。


イシノ2-1エンドウ


ゲーム終了後に、自身のミスを悔やむエンドウであったが、逆に言えば、それほどの重圧と集中のプレイであった。

ぜひとも、次につなげて欲しい。


エンドウを鎌豹の猛攻で驚かせたイシノの

独特のセンスによる白緑大変異デッキのリストを右にあげる。

鎌豹の採用や、少ない除去を補い戦線を有利にするサイドのギデオンの叱責など、細かな部分にも要注目だ!

Mainboard


4《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》

4《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree(FRF)》

2《鎌豹/Scythe Leopard(BFZ)》

4《棲み家の防御者/Den Protector(DTK)》

2《隠れたる龍殺し/Hidden Dragonslayer(DTK)》

4《死霧の猛禽/Deathmist Raptor(DTK)》

1《巨森の予見者、ニッサ/Nissa, Vastwood Seer(ORI)》

3《風番いのロック/Wingmate Roc(KTK)》


4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》


2《絹包み/Silkwrap(DTK)》


1《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》

4《ドロモカの命令/Dromoka's Command(DTK)》


5《平地/Plains(BFZ)》

6《森/Forest(BFZ)》

3《梢の眺望/Canopy Vista(BFZ)》

4《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(KTK)》

3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》

4《吹きさらしの荒野/Windswept Heath(KTK)》


Sideboard


1《光輝の粛清/Radiant Purge(DTK)》

2《ギデオンの叱責/Gideon's Reproach(BFZ)》

1《見えざるものの熟達/Mastery of the Unseen(FRF)》

2《囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental(FRF)》

2《進化の飛躍/Evolutionary Leap(ORI)》

2《勇敢な姿勢/Valorous Stance(FRF)》

3《正義のうねり/Surge of Righteousness(DTK)》

2《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance(ORI)》