1ゲーム目

両者、素早くキープを宣言して、予選ラウンド上位のミナミが先攻する1ゲーム目。

ミナミは、ドラゴンを組み込んだエスパー(白青黒)のコントロール、対するカワタは今をときめくジェスカイブラックだ。

ミナミは、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を召喚するも、カワタは《乱撃斬/Wild Slash(FRF)》を飛ばし、これを即座に除去し、返しに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を戦場に呼んだ。

対するミナミは、これをなかなか処理できず、ドローゴーを繰り返す。

《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》は、機を逃さず素早く墓地のカードを増やし、灯火がついて、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》へと姿を変える。墓地には有用な呪文はまだ無いが、ミナミが受けるプレッシャーは大きい。

カワタは、《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を呼び出し攻勢を仕掛けようとするが、ミナミは《意思の激突/Clash of Wills(ORI)》でこれを躱す。

しかし、ジェイスが戦場に鎮座したまま、これを動かずターンが進む。

状況を打開すべく、ミナミは《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で回答を探しに行くが、これがミナミのマナを使い切らせる。このタイミングで、カワタは《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》を使い、手札を捨てさせるモードと墓地の《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》をハンドに戻すモード。カウンターされず確実にアドバンテージを稼ぐ好プレイだ。

ミナミは、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で、見つけた《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》でジェイスを破滅せる。結果的に、ジェイスがアドバンテージを稼ぎだす前になんとか始末できた格好だ。

しかし、カワタは《オジュタイの命令/Ojutai's Command(DTK)》を使い、1ドローと墓地から破滅させられたジェイスを蘇らせるモードでプレイ。

ミナミは、手札を《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を見せながらの《シルムガルの嘲笑/Silumgar's Scorn(DTK)》で打ち消そうと試みるも、ここでカワタは《払拭/Dispel(BFZ)》で《シルムガルの嘲笑/Silumgar's Scorn(DTK)》をいなし、無事にジェイスを場に戻すことに成功する。

しかし、ミナミも黙ってはいない。即座に、《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》で、ジェイスをもう一度除去することに成功する。

戦場は更地になったが、カワタは攻める姿勢を崩さない。

《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を唱え、呼び出すことに成功し、これを攻撃に向かわせミナミもライフを削る。

フェッチランドで、ライフをかなり支払っているミナミは、これ以上のダメージは通すのは厳しいと判断したのか、先ほど見えた、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を防御のために戦場に加えた。

カワタは、返すターンに《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を使い、《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を探しだし、カマキリの通り道の邪魔な龍王を除去しつつ、ミナミのライフを追い詰めていく。

さらに、カワタは盤石の体制のために《オジュタイの命令/Ojutai's Command(DTK)》を使い、墓地から、三度ジェイスを戦場に戻すことに成功。

結果的に、カワタはミナミの《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》召喚というビッグアクションの隙を突いて、有利な場をつくり上げることに成功した。

 後がなくなったミナミは、《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》を召喚、カワタの《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を奪い、一転攻勢を仕掛ける。

カワタは、《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》の変身に成功。さらに、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で、龍王を取除く算段を探しに行く。

《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を見つけ出したカワタは、奪われた《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》のパワーをジェイスで下げて、はじける相手を《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》に固定し、これを処理することに成功した！

カワタはさらに、《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を戦線に加え、盤石の態勢を築く。ミナミの苦し紛れの《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を、カワタの《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》が、墓地から《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を唱え、ミナミは戦場を片付けるしかなかった。

ミナミ 0 - 1 カワタ

2ゲーム目

先攻するミナミが2ターン目に《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を呼び出せば、カワタも2ターン目のアクションに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を選択。両者ジェイスのにらみ合いからゲームが始まる。

ミナミは、カワタのジェイスを《絹包み/Silkwrap(DTK)》で処理するが、カワタはジェイスに対処できず、とりあえずの《強迫/Duress(DTK)》も、ミナミの《シルムガルの嘲笑/Silumgar's Scorn(DTK)》で打ち消され、何も出来ないままにターンが進む。

お互いにドローゴーが続くが、ここでカワタは、《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を戦場に送るが、即座にミナミの《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation(DTK)》で処理され、さらに、ミナミのジェイスは《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》へとなり、プレインズウォーカーとして目覚める。

ミナミはフェッチランドを温存し、ジェイスの手札整理能力を極限まで行使しての変身に、ミナミの手札は十分だ。

またしても数ターンの静寂後に、カワタは《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を再び送り出す。これに対処したいミナミは、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を唱えようとするが、カワタの《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》が刺さる。な

らばと、ミナミは《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》によって、墓地の《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation(DTK)》を唱えるが、カワタはさらに《払拭/Dispel(BFZ)》で打ち消す。カワタの序盤の動きがにぶかった分、ハンドに溜め込んだ枚数は多い。

さらに、ミナミは《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》を使い、ようやくカワタの《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》の処理に成功するも、返しにカワタは《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を使い、失ったカードを補充する。そして、ノータイムで《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》をさらに呼び込んだ。

ミナミは、手札でこれを対処するよりも、《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を戦場に送り出し、攻めることを選んだ。主導権は攻めるカワタにあるように見えるが、受けるミナミの場には《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound(ORI)》が存在感を放っている。

カワタは、《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使い、ミナミの《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を退けようとするが、《シルムガルの嘲笑/Silumgar's Scorn(DTK)》を受け失敗。

しかし、ひるむことなく2枚めの《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使い、これを通す。

一方で、ミナミはジェイスの能力で墓地の《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を経由して《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》を使い、カワタの《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を打ち倒すことに成功。

またしても、ミナミのジェイスを残して戦場は荒れ地になった。

カワタは最後に残された手札である《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を戦場に呼び出す。大量のマナがあるカワタは《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》の能力を複数回起動し、手札と墓地を補充していく。

しかし、ここで勝負あり。ミナミの《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》が、運命再編ストーリーの如く、カワタから《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を奪い取ると、それを首飾りにするまえに、龍王とカンは共謀して、カワタのライフを削りとった。

ミナミ 1 - 1 カワタ

3ゲーム目

先攻するカワタの2ターン目の《強迫/Duress(DTK)》がゲームの幕を切って落とした。カワタは《シルムガルの嘲笑/Silumgar's Scorn(DTK)》を選んで捨てさせる。

動かず土地を伸ばすミナミに対して、カワタは3ターン目に《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(BFZ)》を召喚するが、肝心の土地が置けずにターンを返す。

土地が置けないカワタを横目に土地を伸ばすミナミ。ミナミが《完全なる終わり/Utter End(KTK)》でカワタの《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast(BFZ)》をゲームから追放すると、カワタの動きは止まってしまった。

カワタがやっとの3枚めの土地を置く頃にはミナミの土地は6枚まで伸びているも、ミナミも土地を伸ばすだけで、手札を整え、じっと機会を窺っている。まさに、エスパーらしい滑り出しだ。

土地が十分に伸びたと判断したのか、ミナミは《乱脈な気孔/Shambling Vent(BFZ)》をアタックに向かわせる。カワタは、これに《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を合わせて、ライフレースで後手を踏むことを避けた。

《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使わせたところで、ミナミは《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai(DTK)》を戦場に加えようとするが、カワタの《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke(KTK)》がこれを防ぐ。

返しに、カワタは《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を戦場に加えて、攻勢にでた。

ミナミは、ここで《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》を唱え、先ほどのゲームのように《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》の支配権を奪う。

しかし、このゲームでは即座にカワタの《完全なる終わり/Utter End(KTK)》でミナミの《龍王シルムガル/Dragonlord Silumgar(DTK)》は退場し、カワタは《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》のコントロールを取り戻す。

ミナミは、ここで《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited(BFZ)》の助力を得た！オブは邪魔な《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を除去し、一気に形勢は傾く、かのように見えた。

カワタは、ここで必殺の《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》を唱え、ダメージをオブに与えつつ、《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を墓地から回収する起死回生の一手！そして、すぐに《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を戦場に加える。

しかし、ミナミも黙ってやられるはずもなく、《究極の価格/Ultimate Price(DTK)》で《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》への解答とする。

 ミナミはさらに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を召喚して、ターンを返す。

カワタは、少考しつつ自分のマナベースを難度も確認し、今後のプランを練り始めた。

まず、カワタは《はじける破滅/Crackling Doom(KTK)》を使い、ミナミのジェイスを除去すると、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》で後続を探しにいき、見つけた《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を召喚するまでを

1ターンでやってのけた。

ミナミはカワタの《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を止めるべく《忌呪の発動/Foul-Tongue Invocation(DTK)》を使うが、カワタは《払拭/Dispel(BFZ)》でこれを阻止。

ミナミは、《破滅の道/Ruinous Path(BFZ)》を使い、カワタの《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang(FRF)》を戦場から取り除くが、カワタは《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》を戦場に送る。

速攻を持つカマキリと自身のフェッチランドからのダメージが蓄積していくミナミ、後があまり無い。

ミナミは、カワタの《カマキリの乗り手/Mantis Rider(KTK)》に《絹包み/Silkwrap(DTK)》で対応するが、間髪をいれずに《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》がカワタの手から飛び出る。

さらに、《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》が追加され、ミナミは苦しい立場に追い込まれる。

ミナミも今一度《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy(ORI)》を戦場に呼び出すが、この時点でミナミのライフは6しか無い。

返すターンにはカワタの《魂火の大導師/Soulfire Grand Master(FRF)》の攻撃により、ミナミのライフは4になった。

1時間を超える長丁場の試合は

カワタが制して、ドラーナのプレイマットを得た！

互いに呪文の激しい応酬が見応えのある熱戦だった！