エターナルパーティートライアル(レガシー)
主催 Gameshopさかいや
ジャッジ カツバヤシノブヒサ(ジャッジ候補生)
開催日 2015年11月29日
フォーマット レガシー
ラウンド数 スイスラウンド 5ラウンド
参加人数 32名(満員御礼)
はじめに、32名という定員いっぱいのご参加を頂き、誠にありがとうございます。キャンセル待ち頂き参加できなかった方々には申し訳ございません。
Top8の全てのデッキが青を含んでいるというレガシーでは、珍しくない結果になりました。しかし、奇跡あり、Delverあり、ストームあり、ShowTellあり、続唱あり、とバラエティに富んだ構成に、これこそレガシーの醍醐味かと思わされます。
定員いっぱいのご参加にあらためて感謝。
デュアルランドをはじめ、何かと高額な土地カードが必要になるレガシーという戦場に32の地主が集まった。
エターナルパーティートライアルイベントであるので、
プレイヤーたちは不戦勝の権利を求めて戦った。
不戦勝の権利は3つまで累積するので、2つめ3つめを求めるプレイヤーの姿も。
Top8に贈られる、新たな領土がこれだ。
ゼンディカー探検土地、拡張アート、Foil版、中文版など、さまざまな領土が用意された。
また、これとは別に、戦乱のゼンディカー基本土地の島のFoil版2枚が、2勝以上のランダム賞として配布された。
"New"と呼ぶには少し遅いが、今回のイベントでは、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》をよく見かけた。奇跡コントロールのメインボードに採用されたり、ストームコンボのサイドボードに採用されていたり。実際に戦場に出ると、レガシーの軽量呪文の援護を受けて、大量のモンクトークンを産み、戦場を瞬く間に制圧することが可能だ!
他にも、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar(BFZ)》も使われていて、スタンダード環境の強者がレガシー環境で猛威をふるう日も近いのかも。
これはエンチャントレスデッキだ。たくさんのエンチャント呪文と、それを唱えることで恩恵を与えるカードたちで構成されている。
このように、ひとことでレガシーとくくっても、多種多様なデッキがあり、その全てに等しく平等にチャンスがある。それが、レガシーの良い所だと思う。
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》
黒か緑のたった1マナから召喚できる高性能クリーチャーは、至る所で見ることが出来た。
序盤はマナを追加で生み出し、3マナ域以降のカードを素早く戦場に送ったり、1ターンに2回目のアクションを取りやすくする。
後半は、自分のライフを回復し相手のライフを削る、ダメージディーラーでもあり、延命装置でもある。
まさに七面六臂の活躍を見せてくれる。
《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
/《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration(ISD)》
レガシー環境のテンポを支える、最強のクリーチャーの一角が、イニストラード出身のこの研究者である。
もともと、軽量インスタントやソーサリーが多いレガシーでは変身条件を満たしやすいうえに、《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》などの支援もあって、すぐに逸脱者となり、相手のライフを速やかに削ってくれる。
BUG、RUG、UBR、4C、様々なテンポデッキがあるが、すべからく、このカードがそれらを支えているのだ。
《グリセルブランド/Griselbrand(AVR)》
過去、ライフを代償にカードを引くことを許したカードはたくさんある。
しかし、《ネクロポーテンス/Necropotence(ICE)》、《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain(UDS)》といったカードは強すぎて、いずれもレガシーでは禁止されている。《グリセルブランド/Griselbrand(AVR)》は、その系列の中で、最も洗練され、禁止に近くも禁止されない絶妙なバランスのうえに成り立っている。
実際には、《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain(UDS)》と同様、戦場に出れば、とても強い。むしろ、7/7という戦闘力が対戦相手を速やかに殺すことを考えれば、最強だ。