関西屈指のレガシープレイヤー同士の戦いとなった、最終ラウンドの頂上卓での決戦。
WUR Miraclesを使うフクドメに対して、SneakShowで立ち向かうイデウエ。
軍配はどちらにあがるのか。
最初のゲームは、イデウエの《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》で始まった。
マナを払わずとも、ライフを代償に自分のライブラリを掘り進め、相手の動きを掌握できる優良スペルカードだ。
昨今のレガシーを象徴しているかのような、乱れ飛ぶ《Force of Will(ALL)》の嵐だ。イデウエの《騙し討ち/Sneak Attack(USG)》を巡って、3枚の《Force of Will(ALL)》が場に出された。最終的には、この後に放たれるイデウエの《狼狽の嵐/Flusterstorm(CMD)》が、打ち消し合戦を制し、《騙し討ち/Sneak Attack(USG)》を戦場に残すことに成功した。
イデウエの《思案/Ponder(M12)》を《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》からのフラッシュバック《対抗呪文/Counterspell(7ED)》で打ち消して、攻勢に出るフクドメ。《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》と《相殺/Counterbalance(CSP)》を並べることに成功し、戦場は整うが、イデウエの《騙し討ち/Sneak Attack(USG)》が戦場に残っており予断を許さない厳しい状況。
襲い来るイデウエの《グリセルブランド/Griselbrand(AVR)》。しかし、イデウエのライフは、自身の《古えの墳墓/Ancient Tomb(TMP)》とフクドメの《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》で減っており、7しか残っていない。
イデウエの残りライフを確認し、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》から《終末/Terminus(AVR)》の奇跡を起こし難を凌ぐ。
しかし、とうとうイデウエの《騙し討ち/Sneak Attack(USG)》から、《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》が降臨する。
フクドメは冷静に、自分の戦場の8枚のカードから、滅殺されるカードを選んでいく。フクドメのライフは15点のダメージを受けて、2点だけ残る。
そして、《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》もライブラリに戻り、戦場には、フクドメの《Tundra(3ED)》《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》と、イデウエの《騙し討ち/Sneak Attack(USG)》とたくさんの土地が残った。
イデウエも土地を固め引いており、双方ライフも少なく厳しい戦いが続く。
じわじわと戦場を整えていくフクドメ。《相殺/Counterbalance(CSP)》を通すことには成功するが、《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》は、マナの有り余るイデウエの《Force of Will(ALL)》の素撃ちで阻まれる。
一進一退の攻防が続く。
再び、イデウエの《騙し討ち/Sneak Attack(USG)》から《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn(ROE)》が飛び出す。
フクドメは《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》を使って《終末/Terminus(AVR)》を合わせるが、イデウエは、この《終末/Terminus(AVR)》に5マナを払った《Force of Will(ALL)》を撃つ。
フクドメは、《相殺/Counterbalance(CSP)》で予め用意しておいた《Force of Will(ALL)》を捲って、《終末/Terminus(AVR)》を通そうとする。
イデウエは、さらに《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》をプレイ。これも《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》と《相殺/Counterbalance(CSP)》が許さない。
イデウエはさらに《狼狽の嵐/Flusterstorm(CMD)》を使う!
ストームを真剣に数える二人。コピー元は、《相殺/Counterbalance(CSP)》で撃ち落とされるが、3回分のコピーが、フクドメにマナを要求する。
フクドメはぎりぎり1マナ足らずで、悔しい敗北を喫した。
1マリガンのイデウエと土地が1枚で止まるフクドメの厳しい戦い。
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》と《思案/Ponder(M12)》で手札を整えるイデウエに対し、《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》で土地を探すフクドメ。いずれも見つけた《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》を並べ合うことに。
念願の1枚めの土地は《平地/Plains(BFZ)》で、がっかりするフクドメに、すぐに舞い降りた《Volcanic Island(3ED)》。
流れはフクドメにあるように見えた。
フクドメの最初の手札には《Force of Will(ALL)》も《相殺/Counterbalance(CSP)》も《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》もあった。これは行ける。
そこに、イデウエから無情にも放たれる《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》からの《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》。
打ち消せない《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》を通すしか無いフクドメ。
フクドメは《相殺/Counterbalance(CSP)》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage(ISD)》で場を作るも、イデウエの《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》はとまらない。
《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》とモンク・トークンにライフをかなり減らされるが、ようやく《終末/Terminus(AVR)》を引くことに成功したフクドメは、邪魔者を一掃し、再び、自身の戦場を築きにかかる。
しかし、容赦なく現れる2人目の《僧院の導師/Monastery Mentor(FRF)》。
もちろん、《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》経由でカウンターできない。
一気の苦しくなったフクドメ。
フクドメの最後のアクションとなる《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》こそ、イデウエの《Force of Will(ALL)》、《狼狽の嵐/Flusterstorm(CMD)》を《対抗呪文/Counterspell(7ED)》で切り抜けるが、
増えすぎたモンクによる無慈悲な攻撃で、フクドメのライフは一瞬の内に無くなってしまった。
フクドメ 0 - 2 イデウエ
ものすごく悔しそうに、順位表と2位の賞品である
《Scrubland(3ED)》を握りしめるフクドメの姿。
MTGに対して、何よりも真摯に取り組む男の姿であった。