Exterminate Sakaiya - Legacy - 2016/03/27

さかいや討滅戦(レガシー)



主催 Gameshopさかいや

ヘッドジャッジ カツバヤシノブヒサ氏 (Lv1ジャッジ)

開催日 2016年3月27日

フォーマット レガシー(一般)

ラウンド数 スイスラウンド4ラウンド

参加費 1000円

参加人数 21名

賞品 Top4順位取り《リシャーダの港/Rishadan Port(MMQ)》《霊気の薬瓶/AEther Vial(DST)》《ダク・フェイデン/Dack Fayden(CNS)》《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》

    2勝以上ジャンケン大会《グリセルブランド/Griselbrand(AVR)》


さかいや討滅戦とは

今回が初めての試みとなる、さかいや討滅戦。とはいえ、特別なことはほとんどなく、MTGレガシーの通常通りのイベントとなる。唯一違う点は、スタッフが参戦することである。今までも、一般イベントには人数合わせにスタッフが入ることはあったが、さかいや討滅戦では必ずスタッフが入る。

もともとの開催理由が、なかのひとのレガシーリハビリのため、であるからだ。

参加される皆様には、普通のレガシーのイベントと何も変わらないので、今後共ぜひよろしくお願いします。



Event Images




Report by Sakaiyanohito

なかのひとが参戦いたしましので、そのレポートを簡単に掲載いたします。

今回、選択したデッキは、GrixisDelver(タッチ突然の衰微)です。

直前まで、GrixisControlを調整していましたが、《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》を失った穴は大きく、決定力も不足気味で、ドローがかみあわず、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(MM2)》に蹂躙されたり、Miraclesの《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor(WWK)》にいいようにされたりを繰り返した結果、同じ色ながら、最近流行かつ勝率も高いGrixisDelverに行き着きました。

もともと、なかのひとが、青黒赤の三色のデッキが好きなところが始まりなんですけども。

Mainboard

 

4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》

4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》

3《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》

1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MM2)》

2《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》

 

4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》

4《思案/Ponder(M12)》

4《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》

1《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》

4《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》

2《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》

4《目くらまし/Daze(NEM)》

1《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》

4《Force of Will(ALL)》

 

1《島/Island(BFZ)》

3《Volcanic Island(3ED)》

2《Underground Sea(3ED)》

1《Tropical Island(3ED)》

4《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》

3《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》

2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》

3《不毛の大地/Wasteland(TMP)》

 

Sideboard

 

2《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》

2《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》

2《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》

3《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》

1《四肢切断/Dismember(NPH)》

1《狼狽の嵐/Flusterstorm(CMD)》

1《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》

1《硫黄の渦/Sulfuric Vortex(CNS)》

1《真の名の宿敵/True-Name Nemesis(C13)》

1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(MMA)》



1R 白青赤ペインター

初戦は、ペインターコンボとの対戦となりました。ペインターコンボとは、《丸砥石/Grindstone(TMP)》と《絵描きの召使い/Painter's Servant(SHM)》により、相手のライブラリを一瞬で消し去る瞬殺コンボです。

 


2枚で行われる凶悪コンボですが、《絵描きの召使い/Painter's Servant(SHM)》がクリーチャーなため、ここが脆いのが弱点です。こちらには、伝家の宝刀《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》があり、《Force of Will(ALL)》も装備しているため、有利な対戦となります。

相手の第1ターンの動きが、《Tundra(3ED)》から《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》のため、WU-Miraclesと一瞬勘違いしたのですが、続いて登場する《裏切り者の都/City of Traitors(EXO)》に戸惑い、ハンドから出てくる《絵描きの召使い/Painter's Servant(SHM)》を見て、ペインターコンボであることがわかりました。

マッチを通して、カウンター呪文で相手のコンボを妨害し、《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》で、すでに戦場に出ているコンボパーツを破壊することで、有利に対戦をすすめることが出来ました。

2ゲーム目は、最初の手に《Force of Will(ALL)》が無ければ、第2ターンにはコンボパーツが揃って敗北していたのですが、《Force of Will(ALL)》のおかげで事なきを得ました。

デッキリストを拝見して気がついたのですが、《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers(MMA)》が入っており、こちらによるサルベージャーコンボも搭載しており、複数のコンボを搭載する強力なコンボデッキでした。いずれにもシナジーがあるアーティファクト支援カードが多く採用されており、独特の構成を持つ素晴らしいデッキでした。対戦中サルベージャー関連のカードはほとんど見えませんでしたので、3ゲーム目があれば、未見のコンボで瞬殺なんて展開もあったかもしれません。



2R 白青レベル

レベル。聞き慣れないかもしれません。日本語訳もレベルで統一されていますが、意味合い的には、反乱軍といった感じなのですが、日本人が感じる「反乱」の語感と違って、正当な反乱、正義の下の反乱といった感じの意味合いが近いかと思われます。よって、レベルのクリーチャーの多くは白に割り当てられています。特色は、レベルクリーチャーは、自身の能力で他のレベルクリーチャーを探して、戦場に出すことができるものが多いということです。


GrixisDelverに、《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》が追加で入ってるデッキですので、必然的にクリーチャー除去も多めとなっているので、これもかなり有利なマッチとなります。ただし、レベルの動きは複雑ですので、注意が必要です。一瞬の油断で即死させられることもあります。

1ゲーム目はプレイミスにより《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》を1枚ほぼ無駄に費やしたりもしましたが、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》により相手の手札を見ることが出来たため、手札に用意されている《鏡の精体/Mirror Entity(MM2)》を確認が出来、こちらのプランを練りやすく、ギリギリでしたが、押し切ることに成功しました。


2ゲーム目は、相手の最初のハンドは強く、数ターンでレベルの群れを強化し相手を打ち倒せるハンドでしたが、こちらの《Force of Will(ALL)》により、相手の《訓練場/Training Grounds(ROE)》を打ち消すことに成功し、相手を失速させることができたため、勝利することができました。結論的には、どちらのゲームも運が良かっただけで、負けていてもおかしくないマッチでした。余談ですが、相手の方は、レベルをずっと使い続けており、また、モダンでもランタンコントロールで活躍する強者で、勝てたのは青天の霹靂とも言える出来事です。


3R 黒青緑コントロール

3マッチ目は、三色のコントロールデッキとの対戦です。早々に出てくる《Underground Sea(3ED)》や《Bayou(3ED)》に、最近、数が増えているBUGカスケードかと思ったのですが、(そして、1ゲーム終了までずっとカスケードだと思っていた)、突然現れた緑の生き物に驚きました。

つい、この間までスタンダードで猛威を振るっていた《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix(BNG)》です。スタンダードの生き物がはたしてレガシー環境で通用するのか。結論からいうと、1ゲーム目はこのカードが強くて負けました。。。

まず、こちらのメイン除去は《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》のため、これを処理できない。また、GrixisDelverは、ライフを詰めるゲームで勝つのですが、土地が出るたびにライフを得るの一文が強くて強くて。《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》や各種フェッチランドとの相性も抜群。《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》で、ライブラリの一番上を土地カードにすることで、3枚引いて1枚しか戻していない状況になります。

2ゲーム目はギリギリ勝ちで、もつれこんだ3ゲーム目は、


複数の《不毛の大地/Wasteland(TMP)》で相手の土地が無くなり、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》も除去して相手のマナ源を断っての勝利となりました。こちらのデッキは《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》などを優先したため《もみ消し/Stifle(CNS)》を採用していないタイプなので、マナ破壊戦法はあまり取れないタイプなのですが、相手の土地事故につけこんだ勝ちとなりました。


4R バーン

古来より、存在し続ける古典的デッキのひとつ、バーン。黎明期には焼殺デッキなんて呼び名もありました。赤い火力で徹底的に相手にダメージを与え続ける、ある意味わかりやすいデッキです。


《ゴブリンの先達/Goblin Guide(ZEN)》や《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel(JOU)》を加え、クリーチャーによる攻撃と火力呪文を使い、すみやかに相手を殺すデッキですが、意外と難しいんです。クリーチャーの攻撃を通すために《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》を相手のクリーチャーに使うべきなのか、相手プレイヤーに直接撃ちこむべきなのか。ダメージ計算と数ターン先の場況を読める能力が必須のテクニカルなデッキです。

1ゲーム目は、3回マリガンして得られたハンドが、


テンパイハンドですね。この《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》が2ターン目のアップキープに《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》で無理やり変身し、これで殴ることで、ダメージレースを進め、相手の《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel(JOU)》に助けられる形で、《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》でダメージレースを制しました。

まさに幸運による勝利でした。引いた全てのカードを使いましたので。無駄なドローが1枚も無く、3マリガンのロスを取り戻しました。1ゲーム目も2ゲーム目も、相手のドローが《山/Mountain(BFZ)》が多く、少ない火力で困難な選択が続いていたのが印象的でした。


というわけで、今回は、運良く全勝させていただきました。

レガシーという環境は、実に様々なデッキがあり、カードが存在する素晴らしいフォーマットです。

スタンダードで活躍するカードの中には、レガシーで通用するカードも多いですし、スタンダードで活躍できなかったけど、レガシーで大活躍するようなカードも稀にあります。

新しいカタチのマジック・ザ・ギャザリングがここにはあるのです。

もし、レガシーへの興味がありましたら、遠慮無く参戦してください。

たしかに、古いカードは高額なものもあります。しかし、スタンダードで現役のデッキでも、環境に対応した少しのチューンナップで、十分戦えるようになります。挑戦するだけの価値は絶対にあります。

皆様のご参加を心よりお待ちしています。