さかいやレガシー地主杯
※撮影機材の不調のため、写真が少ないことをお詫びいたします。
主催 Gameshopさかいや
開催日 2016年4月17日
フォーマット レガシー(一般)
ヘッドジャッジ カツバヤシノブヒサ氏(Lv1ジャッジ)
ラウンド数 スイスラウンド4ラウンド
参加費 1500円
参加人数 30名
賞品
Top4順位取り(《Tropical Island(3ED)》、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》、《不毛の大地/Wasteland(TMP)》、《神無き祭殿/Godless Shrine(GTC)》日本語Foil版)
2勝以上のランダム賞 《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》、《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》
長く続いている恒例のさかいやレガシーDualland杯を去年後半より、地主杯と呼称変更し開催を続けている。デュアルランド杯は、その呼び名を使うイベントが多くなってきたので、ややこしさを避けるための処置である。
レガシーフォーマットで、競われる本イベントの最大の特徴は、賞品がすべて土地タイプのカードになることである。
それ以外は、単なるレガシーのイベントと同じだ。
しかし、必ずデュアルランドを賞品に提供し続けてきており、やはり、レガシープレイヤーにとっては、デュアルランドは特別な存在であることを強く認識することになった。
今回、関西レガシーの立役者の一人である、ちゅん先生にレガシーを始めたいプレイヤーに贈るコラムを執筆していただいた。
軽い読み物になっているので、是非お目通し頂きたい。
また、ちゅん先生にあらためて感謝の意を表したい。
モダンの禁止改定で、話題沸騰中の《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》だが、レガシーでは、BUGCascadeなどで使われている。
そもそも、このカードは、《均衡の復元/Restore Balance(TSP)》などとサイクルを形成しており、これは過去の強力なカードを待機カードとしてデザインしなおしたサイクルなのだ。
《祖先の幻視/Ancestral Vision(TSP)》は、もちろん、《Ancestral Recall(2ED)》の焼き直しである。
このように、MTGの古えのカードが、様々な調整を経て現代に蘇ることもあり、長い歴史の一端を感じさせてくれる。
地主杯では、上位賞として土地カードを用意している。
だいたいの場合は、Top4による順位取りとなる。
「順位取り」とはどういうシステムかというと、
今回の賞品は
《Tropical Island(3ED)》、《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》、《不毛の大地/Wasteland(TMP)》、《神無き祭殿/Godless Shrine(GPT)》日本語Foil版の4枚だが、
まず1位が、この4枚から好きな賞品を選び獲得する。
次に2位が残りの3枚から好きな賞品を選び獲得する。
これを繰り返していくだけだ。この場合は、4位は、最後の1枚を手にすることになる。
4位でも、実は欲しかったものが手に入る可能性もあり、上位の選択を見ているだけでも意外と楽しかったりする。
なお、地主杯では、5位以下ので2勝したプレイヤーからジャンケン大会にで、《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》と《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》が贈られた。惜しくも上位に入れなくとも、2勝2敗からチャンスがあるので、皆様も是非挑戦されたし。
《氷の中の存在/Thing in the Ice(SOI)》
イニストラードを覆う影からは、期待のルーキーを紹介しよう。
レガシー環境は、マナコストの少ないインスタントやソーサリーが多く、おそらくスタンダード環境よりも、氷を溶かすの極めて容易だ。
対抗馬として《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》などがあり、必ずしもこれが選ばれるわけではないが、いくつかのプレイヤーがこれを採用していた。
変身してしまうと、あまりの巨大さにゲームを即座に決められる点は大きな強みになるだろう。
《ダク・フェイデン/Dack Fayden(CNS)》
ヴィンテージ環境で活躍する3マナのプレインズウォーカーだが、もちろんレガシーでも頑張っている。奪うアーティファクト自体は環境にたくさんは無いが、毎ターンドローと墓地を水増しできるのはかなり心強い。さらに、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》から繰り出される装備品や、マナ加速から出てくる重量級アーティファクトを奪えると勝ったも同然である。
《Force of Will(ALL)》
レガシーで最も使われているカードの1枚に違いない、誰もが認める最強のカウンターだ。
レガシーをプレイしているなら使ったこともあるかもしれないが、使ったことのないプレイヤーも多いと思う。使ったことがないプレイヤーからみると、反則に見えるだろう。マナが無くてもいつでもカウンターが撃てるってステキってね。
実際は、手札を消費しなければ撃てないため、常にアドバンテージを失うカウンターであり、闇雲に使っていると逆に窮地に追い込まれる。確かに《Force of Will(ALL)》は強いが、《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》や《剣を鍬に/Swords to Plowshares(4ED)》などで対応できる相手の行動に《Force of Will(ALL)》を使わさせられるのは、むしろ負け戦になってしまう。
使いドコロや、デッキの構成など、熟練の技を要求する、見た目よりはるかにわがままなカードなんだ。