エターナルマスターズ発売記念レガシー
レガシーに興味があるプレイヤー、あるいはレガシープレイヤーで2つ目の新しいデッキに挑戦したいプレイヤー垂涎の逸品が発売となりました。これを記念して、当店ではレガシーイベントを開催致しました。
今後も当店では、レガシーに挑戦するプレイヤーを応援いたします。
大好評連載中のちゅん先生のレガシーのすすめはコチラ
Mainboard
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》
3《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger(VIS)》
1《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers(ONS)》
1《漁る軟泥/Scavenging Ooze(M14)》
4《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel(EVE)》
4《ワイアウッドの共生虫/Wirewood Symbiote(SCG)》
3《遺産のドルイド/Heritage Druid(MOR)》
4《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》
1《レンの地の克服者/Wren's Run Vanquisher(LRW)》
1《再利用の賢者/Reclamation Sage(M15)》
2《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth(AVR)》
4《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith(MBS)》
4《垣間見る自然/Glimpse of Nature(CHK)》
1《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》
4《自然の秩序/Natural Order(VIS)》
2《森/Forest(BFZ)》
2《Bayou(3ED)》
1《Savannah(3ED)》
2《ドライアドの東屋/Dryad Arbor(FUT)》
1《魂の洞窟/Cavern of Souls(AVR)》
4《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle(USG)》
3《樹木茂る山麓/Wooded Foothills(KTK)》
2《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》
2《霧深い雨林/Misty Rainforest(ZEN)》
Sideboard
1《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》
1《窒息/Choke(8ED)》
1《森の知恵/Sylvan Library(5ED)》
1《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》
1《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed(DGM)》
3《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》
2《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》
3《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
1《罠の橋/Ensnaring Bridge(8ED)》
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(EMA)》
最近、トーナメントシーンの上位をかなり占めるWUR Miraclesのキーカードの一枚だ。何度も山札の上の確認し、入れ替えることができる能力は、奇跡能力や《相殺/Counterbalance(CSP)》との相性は抜群、さらにフェッチランドによる山札の無作為化から、3枚見れるというスーパーなアーティファクトだ。
しかし、その分使いこなすのが難しく、不用意に何度も能力を起動していると、あっという間に時間が無くなってしまう。
《イチョリッド/Ichorid(EMA)》
ドレッジの凶悪クリーチャーがエターナルマスターズに再録された!
イチョリッドは実際には誤訳で、英語ではアイコライドというんだが、そんなことはどうでもいい。
何度でも帰ってくるパワー3は実際脅威で、丈夫なブロッカーでなければ、その猛攻を受け切れない。
《ナルコメーバ/Narcomoeba(MMA)》とならんで、ドレッジの最重要パーツの一枚だ。
《陰謀団式療法/Cabal Therapy(EMA)》
1マナ手札破壊の歴代最強の一枚がエターナルマスターズに再録された。
相手の手札を読みきれば、1マナでアドバンテージまで稼げてしまう。
もちろん、相手の手札を当てなければならないというデメリットがあるが、こんなものは、《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》や《思考囲い/Thoughtseize(THS)》を使えばよかろうなのだ!
主催 Gameshopさかいや
ヘッドジャッジ カツバヤシノブヒサ氏(Lv1ジャッジ)
開催日 2016年6月12日
フォーマット レガシー(一般)
ラウンド数 スイスラウンド4ラウンド
参加費 1000円
参加人数 14名
賞品
4勝 エターナルマスターズ(日本語)5パック
3勝 エターナルマスターズ(日本語)1パック
2勝からランダムに2名 エターナルマスターズ(日本語)1パック
中の人が参加致しましたので、今回も簡単ながらレポートを。
使用するデッキは、GrixisDelverです。基本的なリストと異なり、《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》を、メインに2枚、《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》を1枚採用しています。そのため、メインに《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》はありません。
また、《不毛の大地/Wasteland(TMP)》が3枚でフェッチが9枚となっています。これは土地事故を過敏に恐すぎての結果ですので、フェッチ8枚《不毛の大地/Wasteland(TMP)》4枚をお勧めします。
サイドボードには、メインに積めなかった《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》など、一般的なリストに近いものの、《外科的摘出/Surgical Extraction(MM2)》が多め、対Miracles用のカード多めなど、少し独特かもしれません。最近、流行の兆しがある《冬の宝珠/Winter Orb(5ED)》や《苦い真理/Painful Truths(BFZ)》なども検討の余地がかなりあります。
今回のレポートでは、サイドチェンジに重きを置いてレポートいたします。
実際に、アウトするカードとインするカード、及びその理由をまとめていきます。
最後に使用デッキのリストは以下の通りです。
Mainboard
4《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》
4《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》
3《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique(MM2)》
2《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
4《思案/Ponder(M12)》
4《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》
1《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
4《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》
2《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》
4《目くらまし/Daze(NEM)》
1《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》
4《Force of Will(ALL)》
3《Volcanic Island(3ED)》
2《Underground Sea(3ED)》
1《Tropical Island(3ED)》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》
3《汚染された三角州/Polluted Delta(KTK)》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand(KTK)》
3《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
Sideboard
2《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
2《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》
2《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》
3《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》
1《四肢切断/Dismember(NPH)》
1《狼狽の嵐/Flusterstorm(CMD)》
1《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》
1《硫黄の渦/Sulfuric Vortex(CNS)》
1《真の名の宿敵/True-Name Nemesis(C13)》
1《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(MMA)》
奇跡は、白と青に2色にさらに赤を少し足した構成で組まれるという固定概念を突き崩す豪快なデッキが初戦の相手となった。
最初のターン、先手で《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》で相手の手札を見ると、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》と《相殺/Counterbalance(CSP)》が既に揃っており、Miraclesと思ったら、《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》が。少し混乱するも、相手のハンドには土地が島1枚しか無いため、
相手の1ターン目の《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》を《Force of Will(ALL)》で撃ち落とすプラン。
相手のハンドにも《Force of Will(ALL)》があるので、これを引き出せれば、それはそれで。
結果は、これをスルーされ、《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top(CHK)》を打ち消すに終わる。
相手が《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》で必要な土地を見つけ、マナを伸ばし《相殺/Counterbalance(CSP)》が着地、
こちらの《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》や《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》などが、《相殺/Counterbalance(CSP)》に引っかかり、《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(EMA)》から溢れ出るトークンに押しつぶされて負け。
Out:
4x《Force of Will(ALL)》
1x《思案/Ponder(M12)》
IN:
2x《紅蓮破/Pyroblast(EMA)》
1x《四肢切断/Dismember(MM2)》
1x《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》
1x《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(MMA)》
《Force of Will(ALL)》は強力なカードですが、このデッキでは、5マナを払うのは絶望的で、常に手札を失うことになります。コントロール系のデッキは、後半のカードが1枚1枚が強力なため、これに《Force of Will(ALL)》で付き合うのは良い案ではありません。前半の打ち消しは、より使いやすい《目くらまし/Daze(NEM)》をメインにし、対青の基本パーツの《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》を使います。
1ゲーム目には見えませんでしたが、《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》を考えて、追加の除去の《四肢切断/Dismember(MM2)》をサイドインします。相手が独楽相殺をメインプランとするようには見えず、プレインズウォーカーも見ていないので、《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》は1枚のみ採用です。相手の勝ち筋が、《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》以外に見えてないので、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(MMA)》をサイドインして対抗します。
《思案/Ponder(M12)》は強力なカードですが、こちらが急いで勝たねばなりませんので、マナ無しで使える《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》を優先して残したため1枚アウトします。
相手のデッキリストが想像の範囲外で、採用カードが読みづらかったため、《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》をサイドインしていませんでしたが、このマッチアップでは、採用すべきだったかもしれません。
また、プレインズウォーカーを勝ち筋として採用している可能性は高いので《真髄の針/Pithing Needle(RTR)》2枚目もサイドインすべきです。
この場合は、《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(MMA)》の代わりにするか、《思案/Ponder(M12)》をもう一枚アウトします。
《思案/Ponder(M12)》《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》は強力ですが、いずれも、ソーサリーであり、急いで勝つ必要のあるマッチアップでは、キープ基準になりづらいので、サイド後は数を減らすことが多いです。
2ゲーム目は、最初の《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》で《欠片の双子/Splinter Twin(MM2)》が見えて、複数のコンボを搭載した、コントロールであることが判明しました。しかし、こちらの《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》が2T目には変身し攻撃を開始、《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》の追加攻勢に、《目くらまし/Daze(NEM)》のバックアップで早いターンに殴り勝ちに持っていくことができ、理想とする動きができました。
複数のコンボ搭載を見たため、《Force of Will(ALL)》をメインに戻すことを一瞬考えましたが、このマッチアップはこちらが攻める側なので、守るカードを増やすことに意味があるとは思えず、相手の4マナまでに勝ちきる方向で行くべきと考えましたので、《Force of Will(ALL)》は戻しません。
また、3ゲーム目は後手ですが、《目くらまし/Daze(NEM)》は残します。後手の《目くらまし/Daze(NEM)》は弱いのですが、後半でも相手の4マナ域を打ち消せる可能性があり、もちろん序盤の動きを牽制できるため残しました。
3ゲーム目は、相手の《目くらまし/Daze(NEM)》をケアした《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned(AVR)》により
こちらの戦場が壊滅しそうになりますが、手札に《目くらまし/Daze(NEM)》を2枚持っていて勝ち。かなり運が良かったです。
相手の4マナ域到達前にほぼライフを削りきりました。
メインは、《イチョリッド/Ichorid(TOR)》に殴り殺されました。《ナルコメーバ/Narcomoeba(MMA)》が落ちず、ゆるやかな始動でしたが、こちらの攻撃クリーチャーが思うように揃わず、また、《黄泉からの橋/Bridge from Below(MMA)》のために、自分の《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》に《稲妻/Lightning Bolt(M11)》を撃たざるを得なくなり、負け。
Out:
1x《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》
2x《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》
2x《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》
IN:
1x《狼狽の嵐/Flusterstorm(CMD)》
1x《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives(MMA)》
3x《外科的摘出/Surgical Extraction(MM2)》
もちろん、墓地対策カードを全力でサイドインします。基本的なリストより《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》を1枚多めにサイドに用意しているため、また、メインの《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》もあり、ドレッジは有利な相手です。
《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》は役に立たないためアウトします。3マナの《ショック/Shock(M14)》でしかありません。《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》もアウトします。破壊する対象が少なく、また色拘束がキツイので、これを使おうとすると、赤マナ不足で負けるかもしれません。
《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》は、1枚しかカードを引けないのでアウトします。
このマッチアップで1枚でも多くの墓地対策とクロックを引く必要があるため、《思案/Ponder(M12)》を優先します。
また、どんなに良いハンドでも、墓地対策が無いハンドはキープできません。
3回マリガンしても、《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》を2枚引けば、それだけで勝てる可能性もあります。
《稲妻/Lightning Bolt(M11)》は、相手のライフを急いで削る時に役に立つカードですが、一方で、ドレッジは、《ナルコメーバ/Narcomoeba(MMA)》などの飛行クリーチャーでダメージレースを仕掛けてくることがあるので、除去にも役に立ちます。
よって、サイドアウトできるカードは限られてきます。
2ゲーム目は、《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》を《ナルコメーバ/Narcomoeba(MMA)》に使い、相手のクロック形成を邪魔しつつ、《不毛の大地/Wasteland(TMP)》により、相手の土地を攻め、相手の動きが鈍い間に攻撃クリーチャーを展開しクロックを形成し、殴り勝ちました。マリガンして《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》を探しに行ったのが功を奏しました。
3ゲーム目は、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》でキープしました。打ち消し呪文で相手の動きを止めながら、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman(RTR)》自体が墓地対策とクロックを兼ねて相手を消耗させていきます。《イチョリッド/Ichorid(TOR)》を《外科的摘出/Surgical Extraction(NPH)》することができ、《ナルコメーバ/Narcomoeba(MMA)》が落ちるのが遅かったため、こちらの《稲妻/Lightning Bolt(M11)》によるダメージもあり、ダメージレースに勝利しました。
ミラーマッチです。
とはいえ、こちらのGrixisDelverは、メインに《突然の衰微/Abrupt Decay(RTR)》を装備しているので、4cDelverのような感じですので、微妙な違いがあります。いざ、本家に立ち向かいます。
1ゲーム目は、あっという間に負けました。格の違いや、経験値の差を見せつけられた感じです。
Out:
4x《Force of Will(ALL)》
1x《思案/Ponder(M12)》
1x《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》
IN:
2x《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》
2x《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》
1x《四肢切断/Dismember(MM2)》
1x《真の名の宿敵/True-Name Nemesis(C13)》
まず、ここでも《Force of Will(ALL)》はサイドアウトします。同型対戦では、《Force of Will(ALL)》がもたらす手札1枚の損失は大きく、可能な限り《目くらまし/Daze(NEM)》や《稲妻/Lightning Bolt(M11)》などで相手の脅威に対処したいところです。《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》は3マナの重さが気になるのでサイドアウトです。このカードは、除去とハンドアドバンテージを稼げる代わりに重めのマナ域のカードなので、サイドインする《真の名の宿敵/True-Name Nemesis(C13)》と交代します。
《四肢切断/Dismember(MM2)》は《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》を処理できる追加の除去です。このマッチアップは《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》で攻撃した方の勝ちなマッチアップです。ですので、攻防一体の《真の名の宿敵/True-Name Nemesis(C13)》をサイドインします。こちらも《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》から身を守り、完全な3点クロックを形成します。《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》から《若き紅蓮術士/Young Pyromancer(M14)》のトークンで身を守りつつ、《真の名の宿敵/True-Name Nemesis(C13)》で攻撃できるのは強みです。
《紅蓮破/Pyroblast(5ED)》は当然の嗜みとして、《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》をサイドインしてますが、これは必要性が薄いです。《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》から流れるように相手の除去を落とせれば強いのですが、序盤のこちらのクロック展開が遅れるカードなうえに、フラッシュバックすると大事なクロックを失うので、使いどころが難しいです。
また、《狼狽の嵐/Flusterstorm(CMD)》をサイドインしていませんが、序盤の打ち消しとして、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets(ISD)》を守れる軽い打ち消しはサイドインすべきでした。《Force of Will(ALL)》をアウトするので、クロックを守る手段が減っています。
2ゲーム目は、相手の《不毛の大地/Wasteland(TMP)》により《Underground Sea(3ED)》が失われ、手札の《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》が出せない間に相手の《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》により殴られ、後手を踏みました。《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》は出せたのですが、失ったライフと戦力は大きく、ダメージレースで敗北を喫しました。
今回のレポートはサイドチェンジをテーマにお送り致しました。
レガシーというフォーマットに限らず、サイドボードの扱いはとても難しいものです。
また、デッキリストと異なり、サイドボードプランまで書かれた資料も多くはありません。
時には、デッキリストのサイドボードのカードで用途がわからないものを見かけることもありますし、
実際の運用でも、自信を持ってサイドチェンジができるプレイヤーは恐らく、驚くほど少ないと思います。
レガシーでは、カードパワーが高く、"強い"カードが多いため、サイドアウトするカードに悩むことが多いと思います。
今回の3Rのうち、2回は《Force of Will(ALL)》をサイドアウトしています。
《Force of Will(ALL)》はとても強いカードです。信頼でき、負けを回避し、時には勝ちをより一層確実なものとします。
これを今回のデッキのメインボードに入れない選択は考えることが出来ません。
一方で、《Force of Will(ALL)》はかなりの相手に対しサイドアウト候補の筆頭となります。
これを使わずに勝てればそれに越したことは無いからです。
また、サイドボード選択の際に、相手と自分のデッキの速度を考えることは重要です。
先手を取り勝ちにいきたい場合は、相手に対応するカードを減らし攻撃的なカードを増やします。
《Force of Will(ALL)》は防御的なカードでかつ手札の損失が痛いので、こちらより遅いデッキ、同速のデッキには
サイドアウトすることが多くなります。
また、《思案/Ponder(M12)》《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe(NPH)》もサイドアウト候補に上がります。
こちらは、《渦まく知識/Brainstorm(CNS)》を含め、同じ用途のカードがたくさんあるからです。
そのため、枚数を減らしても、デッキの動きが大きく変わりません。
相手によっては、《稲妻/Lightning Bolt(MM2)》も1枚アウトすることがあります。
このデッキでは、メインに入っている《コラガンの命令/Kolaghan's Command(DTK)》はかなりの確率でサイドアウトします。
これは、3マナの《ショック/Shock(M14)》で《カラスの罪/Raven's Crime(MMA)》で《死者再生/Raise Dead(8ED)》で《粉砕/Shatter(7ED)》です。
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》系のデッキには、めっぽう強く、
メインからアーティファクト対策にもなります。手札破壊とクリーチャー回収モードで、消耗戦にも強く、3マナとはいえ、2点火力はレガシーでは十分な除去として使えます。
しかし、アーティファクト対策なら、《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》があり、手札破壊には《陰謀団式療法/Cabal Therapy(JUD)》、除去なら《四肢切断/Dismember(NPH)》と、その道のプロがサイドボードにあり、これらと交代する形でサイドアウトします。
もちろん、クロックとファクトの両方を使うデッキには強い1枚ですので、その場合はメインボードに残ります。
あらかじめ、メインボードからアウトするカードを決めておくのがサイドボードのオススメのテクニックです。
今回は、3ラウンドをプレイし、2回の勝利を収めました。
特に2ラウンド目のドレッジ戦はサイドボードにより勝利することが出来たわけですので、
サイドボードは非常に重要です。難しさもありますが、デッキ構築の際にサイドチェンジも見据えて
カードを選択してみることをオススメします!