プレリリースイベント「カラデシュ」
MTGカラデシュの発売日は9/30であるが、その一週間前に開催されるイベントが、プレリリースイベントです。カラデシュのカードを発売前に体験できるステキなイベントです。
プレイヤーはカラデシュのブースターパックが6つとプロモーションカードが1枚入ったカラデシュ文様の入った綺麗な箱を受取り、イベントが始まります。受け取ったブースターパックだけでデッキを組み、他のプレイヤーと対戦します。
難しいことは何もありません。誰もが新しい体験をし、新しい仲間を得られるイベントです。わからないことは誰かに聞きましょう。プレリリースイベントは堅苦しい競技イベントではなく、みんなで楽しむお祭りなのです。
《ボーマットのバザール船/Bomat Bazaar Barge(KLD)》
いくつかの機体から、アンコモンのいぶし銀である、この船を推したい。戦場に出たときにカードを1枚引ける、キャントリップの置物は時にパワー5の攻撃力で殴ってくれる。序盤の軽い生き物に後半の使いみちを与えてくれ、さらに次の攻め手に繋がる縁の下の力持ちだ。
リミテッドでは、かなり強くてオススメだ。コモンにある《改革派の貨物車/Renegade Freighter(KLD)》も強いので、こちらも、デッキに合わせて選んでいきたい。
レガシー環境での新たな置物破壊カードとして注目を浴びている1マナのこのカードも断然オススメしたい。
カラデシュのリミテッド環境はアーティファクトが多いのは当然として、使われる機体の多くは4マナ以下のため、対機体カードとして申し分ない。レアと神話レアの機体は無理なので諦めてくれ。
さらに、白の基本除去がエンチャントで、それにも対処できる点がこれのチャームポイントだ。
《人工物への興味/Appetite for the Unnatural(KLD)》や《破砕/Demolish(KLD)》辺りと相談しながら採用したい。
《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》
神話レアは時にリミテッドでは、ただただ暴力装置となる。とくに場もちが良いプレインズウォーカーは、良質のアドバンテージを稼ぎ続け、それはゲームにとって重大な影響を双方に及ぼす。彼女のように。
アーティファクトではない5/5というサイズは非常に大きく、倒された自身の最も強力なカードを取り戻すこともできる。攻防一体の優れたプレインズウォーカーは、リミテッドでは軽々しく使われてはいけないので、神話レアなのだ。
なかのひとが、プレリリースイベントに出たので、プレリリースイベントに興味はあるけど、どんなのか怖いと感じる人に、あるいは、参加したことはあるけど、デッキに組み方がわからないという人向けに少しだけ。
今回、なかのひとが組んだデッキがこれだ。
プレリリースイベントは、今回だとカラデシュ6パックとプレリリースプロモカード1枚で40枚以上のデッキを組んで戦う。基本土地カードは、イベント主催者から好きなだけ借りることができるので、カードを1枚も持っていかなくても参加できる。
このデッキは41枚。土地は17枚入ってる。デッキの構造としては黒と緑に赤と白のカードを少しだけ足した4色デッキだ。
まず、リミテッドのデッキを組む時にいろいろ困ることがある。デッキのクリーチャーや土地の枚数がわからないとか。でも、安心して欲しい。プレリリースイベントで渡されるキットの中に、デッキの組み方が書いてある説明書が入ってるからだ。説明書を読めばいいし、なんなら、誰かに聞けばいい。親切な隣の誰かが教えてくれる。
オススメの枚数としては、クリーチャーは16枚、土地は17枚だ。
リミテッド戦は、クリーチャーによる殴り合いになることが多いので、クリーチャーはある程度多い方が良い。土地は16枚だと土地の4枚目がスムーズにプレイしにくい。5マナ以上の強いカードを出すためにも、土地は17枚がオススメだ。
色は絞れるなら、それに越したことは無い。2色で組めればそれが一番良い。
今回は、《耕作者の荷馬車/Cultivator's Caravan(KLD)》、《霊気拠点/Aether Hub(KLD)》、《予言のプリズム/Prophetic Prism(KLD)》、《野生の放浪者/Wild Wanderer(KLD)》と好きなマナに到達できるカードが4種類もあったので、贅沢に4色に仕上げてみた。
クリーチャーの選択基準を考えよう。強いのが良い。うーんと強いのが。
3マナ~4マナのクリーチャーは出しやすく強いのが多いので、ここが一番多くなる。逆に1マナのクリーチャーは1ターン目に出せないと弱いのが多いので、長丁場の泥仕合になりやすいリミテッドでは明確な役割が無ければ避けたほうが無難だ。
今回は、実は13枚しか入ってない。なぜなら、良質のクリーチャーをあまり引けなかったという単純な理由だ。これを補うために《アラダラ急行/Aradara Express(KLD)》を使ったが、なかなか乗り込むことができず苦労する羽目になった。機体はクリーチャーでは無いので、過信は禁物だった。ただし、クリーチャーを出せるインスタントやソーサリーなどはクリーチャー扱いしても良い。今回なら、《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》がそれに当たる。これで実質14枚。
クリーチャーの強さで大事なのが、「飛行」能力だ。終盤の地上はクリーチャーで溢れ、まともに攻撃を通すことは難しい。しかし、飛行クリーチャーは、それらを飛び越えて、相手プレイヤーにダメージを与えることができる。
飛行クリーチャーをきちんと採用し、また、「到達」能力などで飛行クリーチャーを対策できるようにしたい。
では、クリーチャー以外はどうだろう。7枚ほどの枠に何をいれるか。
最も大事なことは、相手のクリーチャーを除去するカードである。このゲームは、相手のクリーチャーから身を守らなければ勝てないゲームだし、自分のクリーチャーの攻撃を邪魔するクリーチャーを排除することも勝つためには大事だ。というか、《陰謀の悪魔/Demon of Dark Schemes(KLD)》みたいなのが出てきた時に対処できるカードが無いと、ゲームオーバーまっしぐらだ。
今回は、《短命/Die Young(KLD)》《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning(KLD)》《特権剥奪/Revoke Privileges(KLD)》《本質の摘出/Essence Extraction(KLD)》の4枚のカードがクリーチャーを除去する。さらに、機体などのアーティファクト対策に《破砕踏歩機/Demolition Stomper(KLD)》と《人工物への興味/Appetite for the Unnatural(KLD)》をメインから使用した。7枚の枠のほぼ全てを、相手のカードを除去するカードに充てた。これは4色だからできる芸当なので、2色の場合は、戦闘を有利にするカードを使うと良いだろう。いずれにしても、除去カードは必ず用意したい。
なお、メインにアーティファクト破壊2枚は多く取り過ぎだった。どちらか1枚で十分なので、ここに緑のインスタントでパワーやタフネスを上げるカードを採用すべきだった。
まあ、いろいろ書いたが、
《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》いるし、なんとかなるよね!
《生命の力、ニッサ(KLD)》を叩きつけて、お客様を退けるショップスタッフの鑑
実際には1勝3敗と、《生命の力、ニッサ/Nissa, Vital Force(KLD)》だけではどうにもならなかった。
しかし、勝ち負けが本質ではないし、新しいカードと環境を楽しんだものこそ勝者なのである。
さらに、今回の失敗を反省し、次に生かすことで見えてくるものもあるし、そういた積み重ねの中で勝ちも生まれる。
ついでに当店のプレリリースイベントなら、なかのひとや他のスタッフに遠慮なく聞いていただければ、答えられることも多い。競技イベントの場合は、アドバイスは出来ないが、プレリリースイベントのようなお祭りイベントのデッキ構築ぐらいなら問題ないだろう。
プレリリースイベントは、まさに負けることにデメリットが無い素晴らしいイベントなのだ。
主催 Gameshopさかいや
開催日 2016年9月24日-25日
フォーマット プレリリースキットを用いたシールド(ブースター6パック)(一般)
ラウンド数 スイスラウンド4ラウンド
参加費 3000円(プレリリースキット代込)
参加人数 のべ50名
賞品
スイスラウンド3ラウンドまでは1勝ごとにカラデシュブースター1パック
全勝者に別途6~8パック(参加人数に応じて)
※画像では異界月ブースターパックとの表記ですが、間違いです。ただしくはカラデシュブースターパックです。